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廿日市の山は唄う-8章:白昼夢(十方山-4月初旬)

山の奥のその深く
太陽の光が、地面まで柔らかく届き、草花の輪郭が露わとなる様に
風がざわめき、緑が香り…様々な現象が幾重にも重なって、山は輝く

頂を目ざす人の足元には、湧き水が溢れ、川へ向かって滴っていた

時には、崖沿いの道を歩む事もある
視界が開かれる度に現れる高い峰は、何度でも私を熱くさせた

丘の様に緩やかな傾斜が、しばらく続く道もある
胸の高さにぴったりそろった笹が、見渡す限り広がっている
何にも遮られないまま強くなった風が、豪快に笹をゆすり、仲間の声をかき消した

この山は確か、そう
頂を通り過ぎてしまったのではないかと、疑い始めた頃合いに
ようやく、遠くの方にうっすらと、山頂を示す看板をみつけるのだ

こんな風だから、登頂した時の感動は、富士山頂の鳥居をくぐる時程

持ってきた弁当にありつけたのは、午後2時頃か
景色の美しさは、食べ終わった頃に気づくのもセオリー

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